2011年3月23日水曜日

sakuragoyomi


がらんとした道。
普段ならばあり得ないわが通勤道路。
未だユラユラと揺れ動く、東京都内の余震。
高層ビルが建ち並び、高層マンションがわが街。
報道こそされてはいないが、高層マンションの7階以上の被害も
実のところかなりのものである。
その為、おこる、防犯ぶつの買いだめ。
許されないかもしれないが、そのような状況にいたる氣持ちがわかる。
わが家は、介護を必要としている人間がいる。
また港区という所には、多くの病院があり、またわたくしたちと同じように
多くの老人,介護を必要としている人々が実はたくさんいるのである。
このところの高層マンションはかなり揺れることで、安定感をキープできている。
家にいることがいいとみんな理解している。
港区はまだ電気などの計画停電はないが、もしも実施したら
大変なことになるかと予想しただけれでも怖い。
しかしながら、港区のひとびとは、皆、人ぞれぞれに計画停電らしき
電気の節電をかなり実施している。
夜ともなると普段であれば、素敵なライトアップで
介護でつらい氣持ちも癒してくれるのであるが、今は、まっくら。
昨日も朝,昼とできるだけ事務所などにかえり、家に戻り
また仕事にでかける時に,100段以上ある地下鉄のホームに
おばあさん、おじいさんが、階段でおりている。
何人かのビジネスパースンが手を貸そうとするが
港区のおじいちゃん、おばあちゃんは、
「大丈夫、大丈夫、のんびりいくからいいよ。ありがとう」
とニッコリ笑って、おぼつかない足と杖で、階段を下りていく。
実は地下鉄の南北線,大江戸線はかなり深いところにあり
階段もはんぱなく多い。
せめてエレベーターはおじいちゃん、おばあちゃんのために。
と思ってしまう。
そんな中、sakuraたよりがとどく。
暗い地面に、さくらの花びらがちらほらみえてきた。
さくらいろ。
心ときめくのは、桜ではなく
わたくしたちにほんの一時の癒しを届けてくれる
自然の神様からのプレゼントのような氣がしてならない。
感謝

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