2010年9月17日金曜日

ひとに興味を持つ

いつも応援ありがとうございます。感謝。



『来年度に向けて、よりよき組織、企業風土をつくるにあたり

みんなで考えて行きたいと考えている。そこで、プロジェクトを

組もうと思う。』


クライアントのいつもながらの役員会議が始まった。

ご縁があり、次世代経営者の育成として、コーチングをさせて頂いている

企業様の様々な悩みを共に考えている。


そんな社長の問いかけに、社長からいつものように、プロジェクトメンバーの

名前が挙がった。すると、、、数名の役員が


”あーーーあいつ、いれないほうがいい。面倒だ。”

”Aさんは、いつも暴走するから、やめておいた方が。。。”

”えーーー社長、何か弱みでもにぎられているんですか?Sさんが入ると

Mさんが、意見何にもいわないですよ。。。いいんですか?”


と、プロジェクトの内容云々よりも、


”だれが、、、やる。。。”


という誰が!に焦点があたる。 まあ、よくある話ではあるが、最近では

企業で社長が決めたこと、多少の好き嫌いはあっても、やるしかない。。。


そんな感じで、中半、どうでもいいい。。。という感じで始まる。

社長が、『みんなの意見を聴いてもらえばいいのだから、正直誰でもいい』と

いいだした。


すると・・・

古株Tさんが、社長に、メンバー選出の大事さを語り始めた。


これでは会議が進まない。


では、誰がプロジェクトメンバーに選ばれるのが望ましいのか。。。

目的がいつのまにか、どこかに行ってしまっている。。。


まあ、わたくしとしては、人間らしくいいなあと思いながら

眺めていたら、、、「水野さん、お願い出来ないだろうか?」といわれた。

あれよあれよという間に、プロジェクトのメンバー選出もやり方も、一任されてしまった。


客観的な目線で、アドバイスを受けながら、新しい企業文化や組織づくりをされたいようである。

教育担当者のAさんをリーダーにして、プロジェクトを進めていった。


すると・・・

Aさんがいつのまにか、Aさんが、秘書&雑用担当になっていた。

教育担当者のAさんは、まったく自分の意見をいわない。

技術的なことを教えたら、業界でも恐らくNo.1か2,5本の指にはいるつわものであるが

まったくひとに興味がない。


会議中も、「はい、次の方」という感じで、、、。

しかし教える教壇や前に立つと「はい、鈴木さん」と名前を呼んでにっこりわらう。

態度が違うのである。


どうして、このように態度がかわるのか?ストレートにAさんに聴いて見ると

「このところ、ひとの感情や、ひとの好き嫌いで教えていたり、関わっていると

自分の時感がなくなる。それに、関わる相手も忙しく、特に若者は、できもしないのに

なんでも本で少し読んだ知識を修得したということで、ひとの話を偉そうに分析して

とにかく話の漏れや話し方にいちいちケチをつけて、わからないとキレるか、泣くか

つきあっていられない。。。技術的なことは、正直、日々の実践の中で自分で

どうしたらいいんだろう。。。とか、好奇心を持たないと、勉強しない。

考えろというと、教えて欲しい。。。と強く懇願する。御礼もいわずに、つぎからつぎへと

質問してくる。すこしでも忙しいので応えないと、、、ハラスメントといわれて迷惑だ。

だから、あまり余計なことはやりたくない。教えたいけど、れいもなければ、あたりまえかの

ようにひとが何十年いきて、一所懸命勉強したことをあっさりもっていって、あたかも

そんなことは必要ないようにいう。。。そして、何でも、わたくしの時間は自分のもんだと

いうぐらいに、ひとの時間をとっていく。すこしでも、かれらのここを。。。と注意すると。

「わ、か、り、ました」「はい、はい」という。。。思い込みが激しすぎて、困る。

それに、以前、これはこのようにしておきます。。。と何度もねんをおしたのに、直前に

なって、、、ごめんなさい、ごめんなさい。。。で自尊心を思いっきりきずつけられた。

だからこそ、念には念を。。。と。。。」

まだまだ話は続いた。。。


大分、思いが溜まっていたようであった。

社長にその教育担当者Aさんの話をすると、あーよかった。。。といった。

社長は大変心配していたようであった。


会社でなくてはならない人で、自分がとても安心して信用している数少ない

社員のひとりではあるが、このところ、元氣がない、はきがない、そして

若手や同年代にどうも妬まれているらしい。


Aさんは大変勉強家で、コツコツと楽しみながら、難しい仕事や資格を勉強して

会社のために、色々と技術革新していることを、社長はしっている。


Aさんの弱みというか、、、大変謙虚なため、難しい仕事や資格を取るのは

プロとして当たり前。大変難しい資格でも、楽しくひとに、わかりやすく教えてしまうため

お手軽にみられてしまっている。


みるひとはみているんです。

Aさんがリーダーをすることで、社長は、また、以前の明るいAさんに戻って

次世代リーダーをたくさん教育してくれることをねがっているようだ。


Aさんに、社長の言葉をフィードバックしたら、

「うれしいなぁ~」涙)))


仕事を共にするだけではなく、向き合う相手が、

「どんなひとなのか?」

ということ、興味を持つことが、ビジネスコミュニケーションをよくする

第一歩であるかと思う。


ひとりでできる能力はしれている。

偶然にもあう人の能力を棚卸しして、よく観て

どのようにしたら、円滑にプロジェクトが成功するかを考えて欲しいと思った。


臆せずひとと関わる努力をする。


いま、もっとも必要とされる能力のひとつ。


感謝


Kei

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