あなたは第2章にあるコーヒーカップの中の砂糖の比喩を覚えているだろうか？あなたには膨大なレベルの創造力が備わっており、様々なテクニックを使うことでそれは刺激される。そのひとつがマインドストーミングである。
脳専門医であるトニー・ブザンによると、人間の脳細胞は約1000億個あり、そのひとつひとつが神経細胞で約2万の他の細胞と直接、又は、間接的につながっている。数学的に見ると、あなたが生み出せる発想や思考は1000億から2万の力があると言える。1の後にゼロが８つ続く数字に匹敵するのである。あなたの発想の数は、宇宙空間における分子の数より多い。あなたが天才であるという可能性があるのだ。
メンタルを鍛える
マインドストーミングは、独創的に問題を解決し、目標を達成するための、今まで発見された中で最も効果的な方法である。的を絞った問題を使い、人間の精神力をひとつの問題に集中させる。私の経験上、他のどの様な創造的思考よりもこの簡単な方法を実行した人たちはより豊かになり又成功している。私たちのセミナーではこの方法を「20のアイデア法」と呼んでいる。
なぜこの方法がそれほど効果的なのか。それは本当に簡単な方法だからである。
まず、一枚の紙を用意して、あなたが抱えている最も差し迫った問題もしくは目標を、一番上に質問形式で書き留めてみよう。例えば、あなたの目標が今後2年間で売上と利益を2倍にする事だとしたら次の様に書く。
今後24か月間で売り上げと利益を2倍にするためにできる事は何だろうか？
質問はより具体的なほど効果的だ。目標を数字や金額で表せばさらに良い。
今後24か月間で売り上げを500万ドルから1000万ドルに伸ばすためにできる事は何だろうか？
20の答えを引き出す
次に、明確な動詞を使い1人称で答えを書き始めよう。
例えば、「24人の新営業部員を雇ってトレーニングをする」等である。又は、「今後24か月間に新製品を顧客に紹介する」でも良い。
少なくとも答えを20個引き出すまで、書き続ける事を自分に義務付ける。ノートやレポート用紙などを使って自分１人で、もしくは、ホワイトボードやフリップを使ってグループで作業するのも良い。ただし、答えを20個生み出さなければなりません。
変化に必要な4つの方法
通常、目標達成や問題解決には4つの方法がある。第1に、より多く何かをする事、第2に、より少なくする事、第3に、完全に新しい何かを始める事、そして最後にいくつかの活動を同時にやめる事である。
答えを20個考えながら自分に問い続けてみよう。「もっとするべき事、少なくするべき事、始めるべき事、止めるべき事は何か。」
この質問では、最初の数問の答えは至って簡単である。もっとすべき事、減らす事は簡単に結論が出るだろう。
その次の5つの答えはもっと難しくなる。あなたは答えを探さなければならない。
最後の10問に対する答えはすべての質問の中で最も難しい。20問の答えを生み出す事をあきらめたくなるかもしれない。しかし、とにかく少なくとも20個の答えを書き留める事を自分に課すことである。
驚くことに、最も努力を要する20番目の答えが、その人のビジネスの転換や人生をすっかり変える糸口だと気づく事がよくある。
より多くを目指す、質を問わない
答えを見出し書き留める度に神経を緩め、創造力を刺激しよう。質にはこだわらない事だ。ただより多くの数を目指そう。思いつく最初のアイデアを書き留めて、それからそのアイデアの反対の事を書き留める。答えを20個生み出す事をひたすら続ける。すると驚くべきことに、しばしば答えが目の前に降りてくる。私の受講生の多くが、この方法は半年またはそれ以上の間、格闘してきた問題を解決するのに役立ったと言っている。
すぐに行動する
自分の質問に対する20の答えを引き出したら、その答えを見直し、すぐに実行に移すアイデアを少なくともひとつ選んでみよう。アイデアをすぐに実行することによって、あなたの創造的なアイデア水のように何時間も流れ出てくるだろう。毎朝仕事に出かける前にこの課題を実行すれば、1日中創造的な考え方をしている自分に気づくはずである。毎朝身体的なトレーニングをしたかのように、1日中健康的かつ機敏でいられる。
誰にとっても、何か新しい事やいつもと違う事を始めるのは最も困難な事のひとつである。素晴らしいアイデアを思い付いたら、行動を遅らせたりぐずぐずしたりするいつもの態度を克服しなければならない。それは誰もが安易に陥る“心地よい空間“なのだ。
あなたは自分自身や周りの人たちを感心させる洞察力とアイデアを備える事になる。
アクション
1.
今最大の問題や目標を質問形式でページのいちばん上に書き留める。
2.
質問に対するアイデアや答えを20個思いつくまでは、席を立たない。
KEIKO MIZUNO 敬子水野
0 件のコメント:
コメントを投稿