2020年8月27日木曜日

#MEDICALDETOX 創造的思考 第1章 創造力の原点

 


誰もが創造的である。 創造力は、高い自尊心を持つポジティブな人間に自然発生的に兼ね備えられている。建設的でポジティブな職場環境の企業では、日常的に社員のアイデアを得ることができる。

 

何があなたの創造力を決定づけるのだろう。3つの要因がある。まず過去の経験である。過去にあなたに起こった事が、現在、いかに創造的であるかに大きな影響を与えている。

 

過去からの影響

創造的な人間はその経歴から、自分を非常に創造的だと考えている。アイデアを生み出す事は、彼らにとって普通で自然な事である。

 

一方、創造的でない人間は、幼少期に始まり、又、複数の転職を続ける中で、全く創造的でない事を受け入れてきたネガティブな環境を経験している。たとえ良い考えがあっても、役に立たないと信じ込んで、その考えを否定、又は、無視していたのである。

 

人は、自分の考えが支持され、刺激される会社、上司や同僚が自分の考えに尊敬と興味を持ってくれる会社で働く事により(又、働いた経験により)、自分自身がより創造的だと感じられるのだ。

 

現在の力

あなたの創造力を決める第2の要因は現在の状況である。あなたの職場では新しいアイデアに対して肯定的な励ましがある だろうか?アイデアについて笑い合い議論しているだろうか?それともアイデアを馬鹿にしたりけなしたりするだろうか?

 

1990年代、コダック社は従業員14万人の600億ドル)の企業であった。それまでの長い歴史同様、フィルム業界を独占していた。その後、同社の研究者や科学者たちは、フィルムを現像する必要のない“デジタル・フォトグラフィー“という新しい加工技術を発見した。彼らがこの発見を上司に伝えた時、次のように批判された。「このアイデアは良くない。コダックはフィルムの会社なのに、この技術はフィルムを必要としない」。

 

研究者たちは、現場や研究室に戻され、この画期的な技術を忘れるように言い渡された。後は歴史が物語っている通りである。数年後、日本のカメラメーカーはデジタル・フォトグラフィーのアイデアに飛びつき、新しいデジタルカメラを次々と生み出した。そしてコダック社は終わりを迎える。

 

 

出会い

3の要因は、自己のイメージ(自己診断)である。あなたは自分を創造的な人間だと考えているだろうか?非常に創造的だと判断しているだろうか?それともそうは思わないだろうか?多くの研究は、95%の人間は高レベルの創造力で実績をあげる可能性を秘めているという結果を示している。ハーバード大学のハワード・ガードナーは、いろいろな思考力があり、誰もが少なくともひとつの分野において優れた能力を持つ可能性があると結論づけている。この意味は、あなたの創造力を解き放つ鍵は、自分自身を創造的な人間と考える事である。

 

インナー・ゲーム(内なる戦い)

ティモシー・ガルウェイは、著書「ゴルフのインナー・ゲーム」の中で、優れたゴルファーになる方法は、自分がすでにトッププレーヤーであると想像し、決勝戦のラウンドに立っているかのようにプレーする事だと説いている。自分を素晴らしいゴルファーだと信じることで、即座にスイング、ドライブ、パッティングは上達すると。

 

同様に、自分が非常に創造的な人間だと想像する事が、あなたの創造力を伸ばすのである。「自分は天才だ!」と何度も言い聞かせてみよう。

 

自分が非常に創造的な人間だとイメージしてみよう。自分は創造力にあふれていて、その創造力を駆使すれば解決できない問題はこの世にないとイメージするのだ。アイデアを磨けば達成できないゴールはないとイメージしよう。鋼鉄を切り抜くレーザー光線のように、その創造力を生かせば克服できない困難はないとイメージよう。

 

素晴らしい事に、誰もが本質的に創造的である。創造力は、生き抜いていくために、毎日の生活の中で避けられない問題に取り組むために、人間に生来備わっている道具である。唯一の違いは、生来の創造力を活用する人とほとんど使わない人がいるということだ。

 

アクション

1.    現在の最大の目標をひとつ設定する。その目標とは何か?そして、その目標に一歩近づくために、すぐに実行できる事は何か?

 

2.    最も重要な目標の前に立ちふさがる最大の問題と障害を見極める。問題解決と障害を取り除くために直ぐに出来るアクションは何か?

 

KEIKO MIZUNO 敬子水野

 

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