2013年1月29日火曜日

すべてを受け入れるということ

いつもありがとうございます。感謝。



『Life of Pie』 というアン・リ―監督の映画を観にいった。


この小説の映画化が決まった時から待ちに待っていた私。


なぜなら、インドで生まれ育った主人公パイがヒンヂュ―教、キリスト教、そして


イスラム教など、3つの宗教を日々信仰するなかで、物事の本質を追求しながら


自らの真意を日々説いていく姿に、非常に興味を持っていたからである。


同時に、一緒に200日あまりを猛獣という勇敢なトラと共に海を旅して


インドからメキシコにたどり着く間におきる、シマウマ、オラウータン、イタチ、そして


トラとの生存ということをテーマにおきる様ざまな戦い。


生きるために、魚を射止め、こころを傷める姿は、本当に、「人は何かを犠牲にして


生きている」ということを私たちに伝えようとしているように感じた。


何度か、荒れ狂う海の中を、ちいさな救命ボードとトラと共に乗り切る際に


死に直面するたびに、主人公パイが、天に祈りをささげる姿が、わたくしには


パイが祈りを捧げている相手が神ではなく、自分自身のようにも感じられたのは


パイが行った手をいっぱいに広げ、自然に任せる姿が


”すべてを手放すこと”=”すべてを(無条件で)受け入れること”にも


感じてならないからだ。


壮絶なドラマをみているようでもあるが、うそのようには思えなかったのは


人間いきていくうえでの意味や人間の本質、そして、生きる上での知恵の大切さ


そして、『大事なことは、希望を失わないこと』であることを

教えられたように思う。


主人公パイ同様、わたくしもトラとの別れが非常にみていてつらかった。


パイはトラの為に、何度も何度も、命ぎりぎりに助けたり、安全なところに導いても


いたが、わかれも言わずに、ジャングルに戻っていったのは


涙が止まらないほどつらかった。


わたくしは、すべてのものに心がある。


そう思っている。


植物、動物、そして、目にみえないものも含む様々なもの、すべてに心がある。


何かつらいことや、悩んだ時、いつもいつもわたくしは


その物に問いかける。


そうすることで、これまで安全に過ごせて生きてこれたようにも思っており


”自分は生かされている”


と日々感謝している。


感謝していることを伝えるために、毎朝、朝一番の水道の水を一杯にして


神棚に手をあわせて、感謝の意を唱える。


だれが聞いているわけではないし、みているわけでもないが


毎日毎日、世界中どこにいっても、グラスに水を一杯。


祈る。


感謝の氣持ちを忘れない。


それこそが、謙虚に、誠実に生きることができる


簡単で素朴なことではないかと私は考える。


何かを無条件で信じぬくこの心が、人間を強くするように感じた素敵な


こころを動かす感動的な映画であった。


是非!映画へゴー!


ハンカチを忘れずに。。。泣けます。


感謝


Keiko

0 件のコメント: