2020年9月3日木曜日

#MEDICALDETOX 独創的創造力  第10章 思考のために3つの意識を使う

 


 

誰もが3つの“意識”を持っている。その意識と共に考え、問題を解決し、決定し、目標を達成する。これら3つの意識の違いを理解し、人生やビジネスを向上させるための可能性を最大限にする能力が、結果を転換し倍増することを可能にする。

 

顕在意識

忙しく活動的な時、あなたは、このしっかりした機敏な意識を使っている。顕在意識は、客観的で分析的、理性的で批判的、そして実用的である。多くの物事から情報を取り込み、分析し、蓄積されている他の情報と比較し、決定する。あなたの顕在意識とは、ドアの入り口のように、脳の中に新しい情報が入ってくる場所である。

 

ダニエル・カーネマンは、彼のベストセラーである“ファスト&スロー”の中で、ほぼどんな時でも顕在意識を使う2つの方法があることを説明している。

 

最初の方法、“ファスト・シンキング”は、直感的で自動的、本能的で即効性がある。これはあなたの顕在意識の中にあり、日常生活の行動において次々と展開される出来事を方向づける為に使う思考スタイルである。ファスト・シンキングは運転に良く似ている。変化する出来事に反応し、意識に沿って動き素早い決定をしていく。あなたは日中のほとんどの時間をファスト・シンキングに費やしている。会話や電話、Eメールへの返信や外部からの要求に対応することにファスト・シンキングを使っている。ファスト・シンキングの正常かつ自然な活用であり、ほとんどの場合適切である。

 

ゆっくり考える

カーネマンによる第2の思考は、“スロー・シンキング”で、顕在意識のもうひとつの機能である。この思考スタイルでは、考えるペースを落とし、何か言葉を発したり反応したりする前に、発生している出来事について慎重に考慮することが求められる。

 

今後長期間に結果を残すような何かの活動に関わり、決定をする時に活用するのがスロー・シンキングの正しい使い方である。例えば、ビジネスにおける戦略的計画において関係者は全員スロー・シンキングを強いられる。戦略的計画における決定は、長期的な結果を及ぼし企業の成功や失敗を左右するのだから、これは絶対に欠くことのできないものである。

 

カーネマンの優れた洞察力のひとつは、人間はスロー・シンキングが必要な時にファスト・シンキングにあまりにも陥りやすいということである。少し休み、すべての事実と主要な決定の詳細をじっくり考えるかわりに、多くの人間はファスト・シンキングに陥り、長期的に影響を及ぼす決定をつい下してしまう。

 

紙の上で考える

ファスト・シンキングをスロー・シンキングに転換させる方が適切な場合、ベストな方法のひとつは、紙の上で質問し考えることである。質問することで、あなたはペースを落とし、目の前にある事柄についてより良く考えることができる。特に、状況に関するすべての事実や詳細をまとめた場合、紙に書き留めることでじっくりと考えざるをえない。

 

より時間をかけて前もって考慮すれば、あなたは常により良い決定を下すことが出来ると言える。重要な決定を下す時は出来る限り“時間を稼ぐ”のである。24時間、又は、1週間、さらに1か月でも、可能な限り決定を遅らせることである。例外なく、重要な決定についてより多くの時間をかけてじっくり考えるほど、最終的に実行に移す際により良い決定ができる。

 

潜在意識

これは、あなたの意識の中の優れた原動力又は書庫の部分にあたる。今までのすべての経験、知識、決定、アイデア、考えを取り込み保存する。そして、このメモリーにほとんど瞬時にアクセスが可能である。あなたの潜在意識は、すべてのデータを記録し呼び戻すことが可能なのだ。問題解決のためにすべてを記憶し、現存の情報を新しい様式に組み込むことが出来る。

 

直感を信じる

形而上学者であるピーター・ウスペンスキーは、潜在意識は顕在意識の8000倍のスピードで機能していると述べている。私たちが新しい人に会ったときの直感的な反応が1例である。あなたは一生のうち様々な人に出会い、一瞬にして好きか嫌いかを判断する。この完璧な判断は通常4秒に満たない瞬間に起きる。後になってから、あなたは好き嫌いや信頼できる、出来ないということの正当な理由がわかる。だが出会いの瞬間は、顕在意識が、まるでその人物の顔のスナップ写真を撮り、それを潜在的な書庫に移し、即座にその顔を過去に出会った他の顔と比較したかのように、一瞬にして肯定的もしくは否定的な気持ちが生まれる。

 

潜在意識の主な目的は、あなたの言動を自己概念や基本的な考え方に一致するパターンに沿うようにすることである。潜在意識は、あなたの身振り、声のトーン、自信の度合い、能力をどんな状況下でもコントロールしている。

 

精神をポジティブな考えで満たす

あなたが前向きなアイデアやメッセージ、図式の安定した流れで顕在意識を満たせば、その情報は直接潜在意識に伝えられ、あなたの考え方や自分自身について感じることにすぐに影響を与え始める。

 

先に、私は“私は天才だ!”と何度も繰り返すことがあなたにとっていかに大切か述べた。初めのうちは、この言葉や他の前向きな言葉を自分自身に発する時は少しとまどうかもしれない。だが何度も繰り返すうちに、この新たな自己概念に対する潜在意識の中の抵抗を打ち消すことになる。最終的には、潜在意識は新たな指令を新たな現実として受け入れる。そして、あなたの言動や考え、感じることが潜在意識に組み込んだ新たなパターンに沿うように働きかける。

 

超意識

これは最も強力な意識である。人類の歴史上、偉大な業績のほとんどは超意識的なアイデアやひらめきによって達成されている。日常的に超意識をうまく利用することが、人生のあらゆる部分において創造的な才能を解き放つ鍵である。

超意識はしばしば集合的無意識ともいわれる。又、普遍的潜在意識、もしくは無限の知性ともいわれる。カール・ユングはこれを“超意識”とよび、全人類におけるすべてのオリジナリティーやクリエイティビティの源と述べている。

 

超意識は、すべての創造的突破口、洞察力、直感、インスピレーション、想像力の出発点である。無意識のレベルに働きかけ、問題を解決し、障害を取り除き、あなたを目標へと進ませる。

 

達成したい目標や解決したい問題を書くことにより明確にすれば、その情報は自然とあなたの潜在意識に伝わる。そしてあなたの潜在意識はそれを超意識のスーパーコンピュータに転送すると、超意識は、目標達成や問題解決のために、答えがでるまで1日24時間機能し続ける。

 

3つの意識を融合する

あなたは潜在的な天才だということを覚えておこう。あなたの脳には1千億の細胞があり、それぞれが2万もの他の細胞と結合し、今までに構築され得るスーパーコンピュータの容量を超える思考能力を与えている。

 

この意識は良くも悪くも使える。顕在意識を使うことにより、あなたが望むことに関して絶対的な明確さを発展させ、目標を視覚化し、書き留めることによって、それは潜在意識に送られる。あなたは高レベルの思考力を利用することになる。あなたが自信を持って、かつ冷静に、超意識は望む物を適切なタイミングでもたらすために24時間機能していると期待し信じた時超意識は活性化、しあなたは完全に自分の意識をコントロールできるのである。

 

この異なる3つの意識を調和させて使うことにより、自分の中にある才能を解き放つことができる。

 

アクション

1.    あなたが望む事と目標を達成した際にどのようになるのかについて、時間をかけてじっくりと考え、絶対的な明確性を作り上げる。子供でもわかるようにあなたが本当に望む事を明確に書き留める。

 

 

 

2.    ポジティブ言葉を何度も繰り返す。「私は天才だ」は1例であるが、あなた自身に最も響く表現を使う。



KEIKO 敬子

SPACES,INC.

0 件のコメント: